このところ、日本はたくさんの災害が起こります。 災害が起きたとき、日本語を話さない方へのケアが不十分だと言われていて、実際に、 何が起こったの? 台風はくるの?こないの? 念のため、近所の避難場所を教えてください。 など、京都オリエンテーションにもお問い合わせをいただきます。
そんな中、嬉しい出来事がありました。 京都オリエンテーションでは、京都市内の私立幼稚園でサービスを提供させていただいておりますが、普段から、園に通うご家族が、地域や他の保護者とのつながりが生まれるきっかけをつくる工夫を、交流などを通してしています。 2018年6月の大阪北部地震、9月の台風21号など京都にも大きな影響があったとき、幼稚園のお母さんたちが連絡を取り合って、外国出身の家族が不安にならないように、自然に情報を伝える工夫をしていました。 スマホの充電は台風が来る前にしたほうがいいよ。 家の近くの避難所はここだよ。 カーテンは閉めておいたほうが安全かも。 台風は、〇時くらいに一番京都に近づくみたい。
今回、幼稚園のお母さんたちが、外国から来たご家族にどうにか情報を伝えようとする行動ややりとりを間近でみていて、すばらしいと思いました。どの保護者も、英語がすごくできるとか、外国に住んでいたことがある、とかそういう方ではありません。
京都オリエンテーションのミッションは、『いろんな考え方や価値観に開かれている「地域」をつくること』を実現するために、京都で暮らす外国からきたご家族の子育てや日常生活を快適にする仕組みを創出しています。 今回、その実現に一歩近づけたように感じることができました。