ジャフォール・コワークを運営することへの想い

(2023年11月~現在、コワーキングスペースの運営をお休みしています。)

こんにちは。ジャフォール・コワークを運営している西です。
2021年6月から東広島市西条御薗宇で小規模コワーキングスペースの運営を始めます。

J-オリエンテーションは、『いろんな考え方や価値観に開かれている「地域」をつくること』を目指して、事業を展開しています。ジャフォール・コワークを運営することをとおし、人と人とをつなぎ、文化や言葉、考え方など違いに出会ったときに、「違い」をしっかりと受け止めて、かけ合わせて、あらたな価値へとはぐくむ、しなやかな「人」と「地域」をつくりたいと考えています。

あったらいいなぁと思っていた場所を作っていってみたい・・・ご利用くださる方、地域の方と一緒に「その場所」を作っていきたいと考えています。

♡ 自分の時間と気持ちを大切にする場所

私はいま、3人の子どもを育てています。一人目の子どものときには特に、赤ちゃんのお世話はこうします、お母さんはこうあるべきです、というような手を抜くことが許されない雰囲気にきゅうくつさを感じていました。そんなときに、フランスから来たお母さんに出会ってお話しをしました。その方は、フランスで出産をしたのですが、そのときにお医者さんからもらったアドバイスは、「早くファッショナブルで魅力的な女性に戻ってください、出産後も女性としての自分の人生を大切にしましょう」というものだったそうです。自分のやりたいことや体のことは犠牲にして、目の前の子どものためだけに日々一生懸命だった私にとって、そのお話を聞いたことは視野が広がる経験でした。自分の人生を大切にしていて、とてもすてきだと思いました。
子どもが生まれ、なかなか思うように自分の時間を確保することは難しい・・・でも私もやりたいことややらなければいけないことがたくさん・・・。私は、自分の時間を確保するために、公園や児童館で子どもを遊ばせて、その隙にコソコソと仕事をしたり本や新聞を読んだりしていました。でも、子育て広場や公園は「お母さん、ちゃんとお子さんを見いてね」とういう雰囲気があり、子どもが常に中心です。大人の自分の話しをしたりすることはなく、子どものためだけの時間を過ごすことに苦痛を感じることもありました。子どももご機嫌に過ごしていて欲しい、でも子どもが他の子と楽しく遊んでいたり、手が離れているときは、自分のために時間を使いたい、そんな風に考えていました。子どもだけ、仕事だけの時間では無く、それぞれがほどよく近くにある時間を過ごせて、その中で子ども中心だけではなくて、私の時間や気持ちも大切にできる場所を作りたいと思いました。

人とつながり、エネルギーをチャージできるような心地の良い場所

「ジャフォール」という言葉は、エチオピアのグラゲ族のことばで「ひろば」という意味です。
エチオピアの田舎には、地域の中に広場のようなオープンスペースがあって、地域の人たちがそこでなんとなく集まり、話をしたり、食事を分け合ったり、子どもを見守り合ったりしています。そんな、そこにいけば誰かに会える、ちょっと頼れる仲間がいる場所があれば、子育ても介護も、日々の生活もラクに楽しくなる。そんな想いを、「ジャフォール」という名前に込めています。
お仕事や勉強に集中したいときはもちろんですが、子育て中に休憩所的な役割としても活用していただけます。昼間の数時間を自宅とは違う場所で、授乳やオムツ替え、お昼ご飯や、ちょっと親子でくつろぐときにもご利用いただけます。近くの公園遊びの合間に、お出かけの途中に、地域のご近所さんとして身近に頼れる存在になれたらと考えています。

「アイディア・興味・情熱」を共有できるクリエイティブな場所

子どもが小さいころは、どうしても子ども中心の話題が多く、大人としての自分を忘れがちになります。でも、志を持ったすばらしい人たちと横に並んで、お茶を飲んだり、会話をしたり、友だちになったり、お互いに助け合い、共有して学び、他の人たちと協力し合える経験は、限りない価値があります。そんなクリエイティブで親しみやすい場所を作りたいと考えています。
私は子育て中に、外国から来たご家族を支援するボランティア団体「ジャフォール」を立ち上げたり、ソーシャル・ビジネスで起業したりしました。「こんなサービスがあったらいいのに」「これはこうしたら解決ができそう。」そんな風に考えていても、子育てのバタバタにまぎれてしまい、モヤモヤしたまま、なかなか実現できずにいました。
でも、誰かにアイディアを伝えることができると、同じように考えている人がいたり、全く違った視点があることを教えてくれる人に救われ、モヤモヤが晴れて、やってみたいという気持ちが加速しました。そんなふつふつとした想いを共有し、変化を起こそうとする人たちが、互いに刺激し合いながら一緒に働くことができる場を作りたいです。そして集まった人たちで、地域の課題を解決していくような創発的なことをしていきたいと考えています。

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